お金は支配のための道具!?「君は一万円札を破れるか」要約1

前回に引き続きお金の勉強です。認知科学者、苫米地英人氏の著書「君は1万円札を破れるか?」の要約記事です。ふざけた(?)タイトルとは裏腹に、「お金の正体」「私達は誰のために働かされているのか」ということをズバリと述べた必読の本です。

私達の暮らす社会全体がお金の価値を妄信するように仕向けられており、それを疑うこと自体がスコトーマ(心理的盲点)になってしまっているのです。

「お金がなければ生きられない」と私達の誰もが思い込まされているのは疑う余地がないでしょう。Twitterでは「貧乏人はペット飼うな」発言も話題になっていましたね(これの是非はここでは問わない)。

著者曰く「お金の正体は『情報』であり、紙幣や硬貨などは『情報』を目に見えるようにしただけのものであり、本質ではない」との事です。お金は情報であるが故に無限に作り出す事ができ、世界を支配する者たちは自分たちが好きにいくらでも作れるお金をさも絶対的な価値があるかのように見せかけ、人々に奪い合いをさせる事で支配しているのです。

「お金を無限に作れる」とはどういう事かというと、あなたが銀行員だったとして、Aさんから100万円を預かり、Aさんの通帳に預金残高として100万円と書き込みます。その後、Bさんがやって来てAさんの預金から100万円を貸す事になりました。さて、それぞれの通帳にはどう記載されると思いますか? Aさんから預かった100万円をBさんに貸すのだから、Aさんの通帳から100万円を引き、その分をBさんの通帳に書き込む…と思ったらそれは不正解です。正解は、Aさんの通帳に100万円と書いたまま、Bさんの通帳にも100万円と書いてしまう、です。もうお分かりですね、お金の量が2倍に増えています。このように存在しないお金を創造することを「信用創造」と言います。

お金を貸し出す時に最低限、銀行が保有していなければならないお金の割合があり、それを「準備率」と言います。

上の例のように100万円あるから100万円貸し出す、というのは準備率100%ですが、日本の銀行の準備率は定期預金で0.05~1.2%、その他の預金で0.1~1.3%に過ぎないそうです。

話を簡略化するために、すべての預金の準備率が1%だとしましょう。すると、法律上は最大100倍の信用創造を行う事ができます。先ほどの例でいえば、あなたがAさんから預かった100万円を日銀に預けると、借り手となるBさんやCさん、Dさん…の預金通帳に合計9900万円まで書き込んでいいのです。

私達がお札をコピーしたら犯罪ですが(絶対にやめてください)、銀行は100万円の元手があれば、9900万円を創造できるのです。ちなみにこの準備率も日本銀行が決めているそうです。銀行は存在しないお金を貸し付けて利息をとっているのです。

お金の機能

  1. 交換媒介昨日:物やサービスの交換をするための手段
  2. 価値尺度昨日:物やサービスの価値の尺度を決める手段
  3. 価値保存機能:1と2の機能を保存する手段(紙幣や硬貨などの価値保存機能)

…ただし、上の3つは表向きだけの話だとして、著書はさらに4つめの機能として「支配の道具」だと延べています。

お金がないと、何が困るのか。まずまっさきに思い浮かぶのは「生活ができない」という事でしょう。「○○じゃ食っていけない」というのも、よく聞く言葉ですね。

飢餓への恐怖は人間が誕生以来400万年にも渡って刻み込まれた本能であり、カンタンに払拭するものではありません。「お金がないと食べ物が買えず、飢えて死ぬ」という構図があるからこそ私達はお金の奴隷になってしまうのですが、「人類はもう既に飢餓の恐怖を克服している」と著者は言います。

20世紀後半には、地球全人口が食うに困らないだけの食料を生産するだけの手段を、人類は手にしているのです。それを世界中の人々が平等に分かち合えば、だれ一人として飢えずに済むのです。それなのに、今もなお、飢餓で苦しみ、命を落とす人が大勢いるのは、ごく一部の人が富を独占しているからです。つまり、政治的な問題なのです。

とても悲しいしあってはならないことではありますが、この日本でも飢え死ぬ人がいるのは、決して自己責任などではなく、政治的な問題だという事です。(「日本は自己責任で誰も助けてくれない」と女子高生に言った弁護士や、「自助、共助、公助」だとか言った新総理がいましたね)

さらに細かいことを言えば「お金がないと、欲しい物が買えなくなる」という煩悩と結び付けられて、私たちはますますお金に執着するように仕向けられています。

これは本書の主張ではなく私の推測ですが、もしベーシックインカムが実施(毎月生活に必要なお金が政府から支給)されたら「お金がなくて飢え死ぬ」恐怖や「欲しい物が手に入らなくなる」恐怖が人々からなくなる為、支配者達にとっては都合が悪く、故にベーシックインカムはどこの国でも導入されていないし、日本だと竹中平蔵が「社会保障を切り捨てればベーシックインカムを導入できる」と言ってベーシックインカムのイメージを悪くしている面もあるのではないかと思います。

さて、これだけでももう十分、私達が普段必死に稼いだり貯めようとしていたりするお金が実は、いとも簡単に作れてしまうという事実に驚くばかりですが、今回は一旦これで終わります。(次回へ続く)興味を持った方は是非自分自身で本書をご一読下さい。「お金とは何なのか」を知り考えるいい機会になるでしょう。


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