マギアレコード覚醒前夜5~8話感想と解説

後半も怒涛の展開続きで楽しめました。

今回も前半に引き続き、マギレコゲームユーザー目線からの感想と解説をば。

5話もう誰も許さない

ゲームには存在しない「ドッペル症」なる症状が登場。ドッペルを使い過ぎた魔法少女は自我を失い暴走するため、調整屋での隔離が必要という、魔女になるよりはマシだけど…とても救済とは呼べないような状態になっていました。

ゲームでは「ドッペル」は第二必殺技的な位置づけなので発動にデメリットはほぼありません。(デメリットと呼べそうなのは、MPの消費量が150とマギアの100より多いので、ドッペルを打つとマギアを撃った時よりMPの貯め直しに時間が掛かるくらいです)

さすがにゲームと同じ仕様では物語的に緊張感がないので良い改変だと思います。「ドッペルを使い過ぎる(=強い力に頼り過ぎると)と相応のデメリットがある」というのは割と原作通りっぽいのではないでしょうか。

6話わたしにしかできない事です。

敵(マギウス・魔女・うわさ・羽たち)も味方(神浜中の魔法少女&三滝原組)も大集合という、「プリキュア・オールスターズ」を地上波で描いたような神回。

物語の核心であるエンブリオ・イブもついに登場!

まぁ、プリキュアが映画でやるような事をマギレコでは地上波でやっているのでその分色々無理が生じている感もありましたが…(作画面と、各キャラに対する事前の描写がないので、ゲーム未プレイの視聴者にとってはモブ状態)

かなぎ

©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Anime Partners

ゲームだと物語後半のキーパーソン(の一人)になる和泉十七夜(いずみかなぎ)が「アニメだとさすがに定員オーバーで出て来ないのか」と思いきや「異変に気付いた神浜市の魔法少女として一言だけ発する」という場面が与えられていたのが、ゲームユーザーとしては良かったです(ゲームをプレイしていない視聴者からは「誰だコイツ?」と思われていそうですが…^^;)

ゲームだと、みふゆが洗脳されたさなとフェリシアを正気に戻し、いろはのもとへと返すのですが、アニメだとさなとフェリシアは自力で洗脳を解いて、自暴自棄になったみふゆを励ましているのが印象的でした。

7話何も知らないじゃない

ついにまどか達といろは達が洗脳されたマミ&鶴乃と激突!

遊園地なのに背景のところどころに位牌がある演出がナゾ過ぎました(^^;)

鶴乃の救出失敗はゲーム通りの展開ではありますが、演出がパワーアップしている分、怖さと闇の深さが爆上がりでした。ももこにちょっとハグされて優しい言葉を掛けられただけで懐柔されてしまうみたまさんがチョロ過ぎるねん。

8話強くなんかねーだろ

「何故鶴乃救出に失敗したのか?」の説明会。

過去にお店の経営を優先したため、魔女討伐に向かわなかった事が原因でメルを死なせてしまった事を後悔していた鶴乃。「メルの死は鶴乃のせいではない」とやちよ達は言ってくれたが、逆にそれさえも「私は皆から期待されていないんだ」と疎外感を生んでしまう。

皆から仲間はずれにされないために、「強くなろう」と決意した鶴乃は勇で魔女を対峙するが、その魔女の正体こそがかつてのメルだったことを「灯花の講義」で知ってしまった。それ故にウワサと融合し、マギウスの手足としていろは達の前に立ちはだかった。

というものでしたが…。

「メルを死なせてしまった事」を鶴乃が苦悩する原因として描くなら、アニメでももっと事前にメルと鶴乃の関係を掘り下げて欲しかったですね。まぁ、「闇堕ちした友達を知らず知らずのうちに殺してしまった事がショック」というのは理屈では理解できるのですが、二人がどの程度親しい仲だったのかが分からない為、今一つ鶴乃の感情が伝わって来ないんですよね。

ちなみにメルはゲームだと「百発百中の占い師になりたい」という願いで魔法少女になったキャラクターで、その願いの根底には「占いのおかげて難を逃れたから、皆にも占いを人生の役に立てて欲しい」という思いがあります。同性の筆者から見てもメルは「魅力的な面白いいキャラクター」なので、せっかく鶴乃と絡めるならアニメでもその辺を描いて欲しかったですね…。

鶴乃が魔法少女になった理由も、凄く現実的で面白いんですよ。

何かというと、ズバリ「お金」です。

…と言っても、決して遊ぶ金欲しさではなく、祖父の代から続いて来た店のお金を母と祖母が使いきってしまい、店の経営が傾いてしまったので、店を守る為に鶴乃が魔法少女になる事で「お金」を工面したというものです(^^;)

鶴乃が抱える心の闇は(ゲームだと)「お店を守りたいのに、祖母と母親の金使いが荒い」というところにもあるのでそこら辺もちゃんとアニメで描いて欲しかったですorz(ゲームだと彼女のドッペルは親族の金銭欲を満たしたいと思っているが、鶴乃はそんなドッペルを直視できないという解説がされている)

もし現実にキュウべぇがいたら、「お金」の為に魔法少女になる子も多そうですよね…(それは必ずしもお金にがめついからではなく、鶴乃の様に「やむを得ない事情で」というところが悲しいところです)

ゲームだとマミ救出もやちよが強引にするもので、まどか達の出番は一切ありませんでした。

アニメだと描写こそあっさりしていたものの、まどか達がマミを救出してくれたので、そこはとても良かったです。

また、ゲームだとそのまま(ドッペルシステムが機能している)神浜市にワルプルギスの夜が襲来するのですが、アニメだと(ドッペルシステムが機能しておらず、ソウルジェムの黒化=魔女化=死を意味する)見滝原市に襲来する事になったので危機感のある展開になって良かったです。(ゲームだとドッペルを使ってワルプル倒せばいいのに、何故か「グリーフシードがない」と言ってうろたえる謎展開でした^^;)

以上の通り、マミ救出劇やワルプルの行き先等が改善された一方、ゲームの面白い設定を活かしきれていないという点にモヤモヤする回でした(^^;)

まとめ

「覚醒前夜」のOP映像は「まどマギ」シリーズで1番好きです。初めて魔女と魔法少女の対決が描かれたOP映像はこのシリーズでは画期的な事でした。(今までは意図的にそうしていたのでしょうが、OP映像と本編の内容が乖離していた)

「やっとOP映像と本編の内容が一致した!」

…と思いきや、OPで描かれたいろはとイブの戦いは来期に持ち越しになったので、今回も「本編と一致しているような、そうでもないような…?」という展開になってしまったのが少し残念かもしれません(^^;)

サブタイトルは「覚醒前夜」ですが、今まさに覚醒を待っているのはエンブリオ・イブというワケです。

イブ

©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Anime Partners

ストーリー自体は面白いものの、各キャラの掘り下げが浅いor足りないため、今一つ各キャラの感情が伝わったこず共感しにくい面があることが本作の難点ではあります。

ゲームでは灯花とともにいろはの事を忘れてしまい、見苦しい暴走を続けていたねむがアニメだと元の記憶を維持しており、灯花を止められないことをむしろ悔やんでいる描写が切なかったです。

来期ではついに「イブの正体」「ドッペルシステムを創る為に払った代償」「ういの行方」が明かされるので楽しみですね!

ゲーム未プレイの方も、来期で「全ての真実」が明かされれば「覚醒前夜」のOPをきっと好きになると思います!

※記事の画像は全てAmazonプライムより。

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