捨て猫に拾われた男 感想と書評
昨日NHKで「捨て猫に拾われた男」というドラマの前編を放送していたので、今日はそのブログ記事を書こうと思っていました。
…しかし困ったことに、ドラマを見ても
- 仙人みたいなビジュアルの老人(?)が面白い
- 最後らへんで主人公と同じポーズで寝てる黒猫ちゃんがかわいい
- 奥さんのことを「嫁さん」や「嫁様」と呼ぶ人ならリアルやネット上で見たことあるけど「妻様」と呼ぶ人ははじめて見た。
- 猫の飼い方の本を読んで色々勘違いしている主人公がちょっと面白い
…ぐらいしか書く事が思いつきませんでした(^^;)
ところが今日、書店に行ってみたら原作本を見かけたので読んでみたところ…。
本は面白かったです。
エッセイ、かわいい猫イラスト、猫の写真(白黒だけど元々黒猫ちゃんなので問題なし⁉)、世界の猫名言集、さらにはパラパラ漫画までついた遊び心溢れる一冊でした。
とくに興味深かったのは大吉ちゃん(本書に登場する黒猫)の写真を撮るのが大変だという話でした。
黒猫はカメラのピントが合わず、シャッターを切るとブラックホールのような画像になってしまうのだそう(^^;)
そこから著者さんは「記録より記憶」という独自の哲学を抱いたのだとか。
でも本書に載っていた大吉ちゃんの写真はちゃんと猫だと分かる綺麗なものでした。…どうやって撮ったのかしら(^^;)
本書に載っていた「世界の猫名言集」の内、筆者のお気に入りを三つ紹介します。
人生の惨めさから抜け出す慰めは二つある。音楽と猫だーーアルベルト・シュバイツァー
芸術家は猫を愛し、兵士は犬を愛するーーデズモンド・モリス
→つまり猫を愛する私は芸術家という事です(笑)
猫程自由な生き物はいない。猫は最高のアナーキストだ。--アーネストヘミングウェイ
→学校もなけりゃ老後の心配もない。人間より、猫の方がよほど賢いんじゃないかと思う。
…ところで実は「アナーキスト」の意味が分からなかったので調べてみました。「無政府主義者」という意味らしいです。
…これだけだとまだ何だかよく分かりませんが、ようは「支配する者がいない」状態の事らしいです。
色々なものに支配されている人間より、猫の方がずっと進んだ文化(?)を持っていそうです。
まだ全部は読めていないので、ドラマ後編の記事と併せて本の感想も改めて書くかもしれません。