遊戯王の思い出
遊戯王の原作者、高橋和希先生が先日亡くなりました。一ファンとして慎んでお悔やみ申しあげます。
遊戯王を始めて知ったのは1998年、「地獄先生ぬ〜べ~」の後番組として始まったアニメ版です。
…しかしこのいわゆる「東映版遊戯王」はあまり面白いと思えず、アニメを見る事はほとんどありませんでた(^_^;)。
それから2年後、テレビ東京系で「遊戯王デュエルモンスターズ(以下遊戯王DM)」が始まりましたが、最初の内は見ていませんでした。
しかし当時、幼なじみであり部活の先輩でもある人から「面白いよ!」と勧められて原作第一巻を借りて読んだら第一話から凄く面白くて、「笑うセールスマンみたいで面白かった!」と周囲に感想を漏らしたら「面白いけど『笑うセールスマンみたい』とは思わなかった」と、やや辛辣な反応が返って来ました(^_^;)
強欲なゲストキャラを主人公の武藤遊戯が自業自得的に追い詰めるところが「笑うセールスマンみたいで痛快だ」と当時の私は思ったのですが、残念ながら誰からも共感してもらえませんでした(^_^;)
この時はじめて「遊戯王」の面白さに気づいたのと、周囲で流行っていたので話題作りのためにアニメを(王国編の中盤あたりから)見始めたのでした…。
高橋和希先生の残した言葉に
「遊戯王を通してキミに一人でも多く友達ができたのならそれが一番嬉しい」
という有名なものがありますが、当時私の周りでは、良くも悪くも「遊戯王」がコミュニケーションツールとして機能していた面があったのは確かだと思います。
良い面は共通の他愛もない話題を持てたこと、悪い面はオタク以外の学生はオタクに厳しいので、「遊戯王」(以外のアニメや漫画やゲーム作品もだけど)の話題を出すと周囲から引かれたり叩かれたりする事があった事です。
当時は色々あったので、「遊戯王」の「友情は絶対!」「友達は絶対裏切らないし、裏切れない!」という描写にモヤッていたのですが、続編の「遊戯王GX」では主人公が仲間を裏切ったり裏切られたりして深く傷つく描写があったので、驚きました。
少なくとも「遊戯王」という名の作品において「友達や仲間が裏切る」という展開が描かれる日が来るとは思わなかったでなかなかに衝撃的でした。
悲しい事なのかもしれませんが、その点では「遊戯王」より「遊戯王GX」の方がリアルに感じられました。
そんなわけで半ば流行に乗る様な形でアニメを見始めた「遊戯王DM」ですが、続編のGXとともに地味に嬉しかったところは、「ビックリマン2000(以下BM2000)」に出演されていた声優さん達が多数出演されていたところです。
「遊戯王」を見る前は「BM2000」のアニメに夢中になっていたので、本作の声優さん達の声の演技を「遊戯王」で聞けた事が嬉しかったです。
以下、「BM2000」と「遊戯王DM or GX」に出演された声優さん達です。()内左が前者での、右が後者の役です。
- 高橋広樹(ポーカード→城之内克也)
- 鮭延未可→(愛助コーラル→川井静香)
- 宮澤 正(シャーマンカーン→武藤双六)
- 金子はりい(W仏ッKING→闇のプレイヤーキラー)
- 寺田はるひ※現:七緒はるひ(保護観音→孔雀舞)
- 井上瑤(流感マダム→獏良了)
- 木村亜希子(星悪魔アズール→幼少期のマリク)
- 高乃麗(千舞道士→インセクター羽蛾)
- 鈴木真仁(賢守カンジー→ゴースト骨塚、丸藤翔)
- たがみかおり(天助ポーチ→レベッカ)
- 入江加奈子(ダンディーラー→吸血鬼カミューラ、ヨハン・アンデルセン)
- 清水宏(霊天狗、アル・カッポレ→クロノス・デ・メディチ)
- 岩崎征実(邪凶大帝ベールガイスト等→鮫島校長)
- 前田剛(悪質犯ター→ヴァロン、丸藤亮)
(敬称略、順不同です)
もし漏れなどあったら教えていただけますと幸いです。
最後に。
遊戯は現状、「ゲームで悪を懲らしめる」という点で唯一無二のヒーローだと思います。漫画原作の少年主人公の中では一番好きなキャラクターです!
※遊戯王DMを見た後に東映版遊戯王をレンタル等で見た事もありましたが、前者と比べて演出やBGMがしょぼくて驚きました。遊戯王が今日まで愛される傑作になった背景には二度目のアニメ化である遊戯王DMの功績もあったと思います。
※訃報を受けてニュースなどのリプに「死者蘇生」の画像を貼ることについてファンの間で賛否が割れていましたが、「高橋和希先生の死を悼んでいる」という点では同じなのでそこで論争するのは無意味だと思います。仲間割れして先生を悲しませるのはやめようよ…。