UNDER TALEとかいう理不尽で意地悪なゲーム(その2)
注意・この記事には前回同様ネタバレが含まれます。
「UNDERTALE」はネタバレせずにプレイした方がいいゲームです。もし、本作が少しでも気になっているorこれからプレイしようと思っている方は速やかにこの記事を閉じ、ご自身の手でUNDERTALEをプレイし、その結末を見届けて下さい。
…まぁ、すでにこのタイトルで半分位ネタバレしている様な気もするのですが忠告はしたぜ!!
前回のあらすじ
「誰も死ななくていい優しいRPG」というキャッチコピーに騙せれ、「ハートフルな内容に違いない!」と思って購入したゲームにハートをフルボッコされた筆者。
しかし、このゲームの真の闇は、ここから始まるのだった…。
「誰も死ななくていい優しいRPG」…その言葉の表と裏
このキャッチコピーは、主人公がモンスター達から容赦なく殺されまくる事を除けばウソではありません。
このゲームはいわゆるマルチエンディングで、プレイヤーの行動によって展開が変わります。
本作には大きく分けて3つのルート(エンディング)があり、通常のNルート、平和主義のPルート、最後の1つが、Gルートです。
Nルートは1週目にほぼ確実になる通常エンディングです(筆者ももちろんコレでした)。Pルートは2週目以降に「誰も死ななくていい」というキャッチコピー通りゲームを進めると拝める、モンスターと人間が和解するハッピーエンドです(現在筆者もここを目指してプレイ中)
特筆すべきが最後の1つ…Gルートです。Gとは殺戮を意味するgenocide(ジェノサイド)の頭文字で、文字通り主人公が殺戮者となり、「殺さなくていい(殺さなくてもクリアできる)」モンスターたちをザコ・ボス問わず皆殺しにして進むルートです。
地下世界のモンスターたちは気のいい奴らが多く、敵対しているはずの人間(主人公)に好意を寄せて来る者もます。そんな彼らを次々に殺戮して回るという、まさにサイコパスなルートです(^^;)
しかしながら、UNDERTALEが世界的な人気ゲームになったのはこのGルートの存在も大きいのではないかと思います。(本作のもう一つのキャッチコピーが「世界が恋したインディーゲームが日本上陸」でした。海外製の同人ゲームだということですね)
通常、RPGというのは「主人公が善(ヒーロー)で、最後には悪を倒して世界を平和をする」というシナリオが多いと思うのですが(あの「ポケモン」にも、主人公は悪の組織を倒すヒーローという側面がある)、主人公が世界を平和にするヒーローにもなれるし、主人公こそが世界に破滅をもたらす悪にもなれるというその両方を描いたのがこのUNDERTALEというゲームという事です。凄いですね(その発想は無かった)。
本作はセーブする時に「決意」という言葉が出てきます。「決意」次第で人間は至上の善にも、悪にもなれる、ということを表現しているのかもしれません。
さらにあなどれないのが、このGルート、色々な意味で相当難易度が高いらしいのですが、頑張ってこのルートをクリア(=全モンスター殺戮)に成功した主人公とプレイヤーには相応の罰が待っていて、一度このルートをクリアしてしまうと、もう真のハッピーエンドが見られなくなってしまうそうです(Pルートそのものはクリア可能ですが、幸せな気分を台無しにする演出が待っている)。
殺戮者になるなんて、ゲームの中でしかできない(やってはいけない)事でしょう。しかし、ゲームの世界と言えど、一度殺戮の限りを尽くせばそれはもう「無かったことにはできない」という事ですね。
さらにさらに、自分では手を汚さずにGルートの結末だけを知りたがる(つまり私のような)ヤツの事をあざ笑う言葉が作中にしっかり用意されているという徹底ぶりです。こ、ここまでシナリオが意地悪なゲームは、初めて見たッ…(^^;)
…しかしこの(これ以外にも)「細かいところまでシナリオがよく作り込まれている」というのが本作が人気の理由の一つのようです。近年の某シリーズも見習って欲しい。さすがにバッドエンドはいらないけど。
とりあえず、Pルートだけでも自力で確かめようと現在プレイ中です。その感想は後日改めて書くかもしれません。Gルートは…Pルートクリア後に挑戦だけはしてみようかな…途中で挫折するだろうけど…。
キャラについて語る
本作一番人気のキャラクターがサンズで、あのスマブラにも参戦した(厳密に言えばMiiのなりきり衣装)ようですが、1週目クリアの時点では彼とその弟パピルスの事はあまり印象に残りませんでした(スマソ)。
…パピルスは「愛すべきアホの子」としてファンやプレイヤー達から愛されているのに、私は「憎めないけど面倒くさいやつ」と思っていて、デートイベントも見たのに心底では彼のことを全く信頼していなかったという事に後で気づきました(^^;)
ちなみにコレはトリエルも同様。「敵対しているはずの人間(=主人公)に優しくしてくれるけど、それには何か裏があるのだろう」と思っていました(Gルートでのセリフを見るに、裏が無かったワケでは無いようですが)。
…とにかく、自分の精神状態的にあまりこのゲームを楽しむ余裕が無かったことに気づかされたので、2週目はもっと素直にモンスター達との交流を楽しもうと思いました…。
で、そんな筆者が本作1週目クリアの時点で印象に残ったキャラはトリエル、メタトン、アズゴア王でした(ただ単に憎たらしいという意味ではフラウィも)。
トリエルは言わずもがな。主人公に一番最初に優しく接してくれるモンスターですね。
メタトンは、地下世界を楽しませるエンターテイメントロボ…のはずが血に飢えた殺人ロボでもあり、ことあるごとに主人公をダシにした殺戮ショーを仕掛けてくるものの、それらは全て、主人公の危機を救うことで主人公に好かれたいアルフィー博士(メタトンの生みの親)の指示による「やらせ」だったことが判明。最後には「やらせは卒業して真のエンターテイナーになるんだー!」と宣言した時には共感を通り越して感動すら覚えました。…しかし内容はやっぱり「主人公の殺戮ショー」で、「だからやめろー!!!www」という感じでした(笑)。筆者ヘタレにつき、初戦は殺されましたが、2戦目は攻略情報無しでクリア(停戦)できた唯一のボスです。その意味でも印象深いボスでした。
アズゴア王は、本当は優しい性格なのに、王の責務として非情に振る舞おうとするギャップがグッと来ます。
最後に
この様に、世界観やキャラクター、謎の多いストーリーは魅力的なのですが、いかんせん、戦闘システムの弾幕シューティングがヘタレにはやや苦痛です(^^;)
まぁ、この弾幕シューティングは「プレイヤーの腕前次第ではノーダメで済んで楽しい」という意見もあるので完全に好みの問題ですね。
あとはダッシュボタンがなく、いつもどこでも、モンスターに追いかけられている場面でさえ常に歩いて移動しなければならないというのがこのゲームの難点かもしれません。
youtubeにはプレイ動画以外にも(ファンが作った?)歌やアニメなどがあり、それらを見るのも楽しいです。攻略以外の考察ブログも沢山読み漁りました。
私もいつかスマブラを買ったら買わないかもしれないけどサンズを使って戦いたいです!