UNDER TALEとかいう理不尽で意地悪なゲーム(その1)
※注意・この記事には「UNDERTALE(アンダーテール)」の重要なネタバレが含まれます。
「UNDERTALE」はネタバレせずにプレイした方がいいゲームです。もし、本作が少しでも気になっているorこれからプレイしようと思っている方は速やかにこの記事を閉じ、ご自身の手でUNDERTALEをプレイし、その結末を見届けて下さい。
…まぁ、すでにこのタイトルで半分位ネタバレしている様な気もするのですが忠告はしたぜ!!
「誰も死ななくていい優しいRPG」……キャッチコピーとは裏腹の、闇が深いゲーム。
私がこのゲームの事を知ったのはニンドリというゲーム雑誌で本作の特集を目にしたからです。
往年の名作「MOTHER」を彷彿とさせる暖かみのあるドット絵グラフィック、「誰も死ななくていい優しいRPG」というハートフルそうなキャッチコピー、「記憶を消してもう一度やりたいゲーム」という謳い文句などに誘われ、値段も手頃価格だった為購入しました。
きっと癒されるor感動的な展開が待っていると期待して。
…その結果どうなったのか、以下をご覧下さい。
あらすじ
かつて地球では「ニンゲン」と「モンスター」と呼ばれる二つの種族が対等に暮らしていた。やがて2つの種族の間で戦争が起こり、長い戦いの末に勝利を収めたニンゲン側が地上を支配する一方で、モンスターは地底へと追いやられた。そしてニンゲンは地上と地底を繋ぐ唯一の入口であるイビト山 のゲートを魔法のバリアで封印し、モンスターたちを地底に閉じ込めた。
※wikipedeiaより引用
ゲーム開始直後、地上(人間の世界)からモンスターのいる地下世界に落ちた主人公は、トリエルというやたらと親切なモンスターのおばさんに拾われ、彼女のお世話になります。
地下にはモンスターがいっぱい。
フラウィーとかいう花の姿をしたモンスターが現れると、マップから赤いハート(主人公の心臓)が映る画面に切り替わり「白い玉はLOVEと言って、これを受けとると強くなれるよ」と親切に教えてくれます。
「なるほど」と思いフラウィーに言われた通りハートで白い玉を受けると、なんとダメージを受けてしまいます。
フラウィーは先程までのニコニコ笑顔から一転、鬼の様な形相に変わり「バーカ! この世界は殺るか殺られるかなんだよ‼」と言い放ちます。
どうやら私はこのフラウィーとかいうモンスターに、まんまと騙されてしまったようです。
…こうしてフラウィーの洗礼(チュートリアル)を受けて冒険がスタートするのですがしかし、愚かにも私はこの時まだ気づいておりませんでした。
フラウィーの言った事は、間違いなくこのゲームの本質であるという事を…!
モンスターはフラウィー以外にもいて、主人公に攻撃を仕掛けて来ます。主人公もモンスターを攻撃できます。
「誰も死ななくていいRPGという事は、モンスターを攻撃しても『MOTHER』みたいに『我にかえる』だけで死なないのかな?」と思い、試しにモンスターを攻撃。
モンスター、死ぬ。
えぇえ(^_^;)
死ぬじゃん!
ちなみに、モンスターからの攻撃を受けて主人公の体力が0になった場合、主人公が死んでゲームオーバーになります(この時、ご丁寧にも主人公の心臓が真っ二つに割れて砕ける様子がドット絵で描かれます)。
「誰も死ななくていい」「優しいRPG」とはいったい…?
疑問に思いつつも、心優しい私はなるべくキャッチコピー通りの冒険をしようと、戦闘時はモンスターを見逃したり自分から逃げたりして殺さない戦いを心がけておりました。
…ところがここで最初の壁にぶち当たります。
トリエルが倒せない。
地下世界のモンスター達は人間を憎悪しております。とくにモンスター達の王アズゴアは地下に迷い込んだ人間を皆殺しにしてしまうのだとか。
「あなたを守るため」そう言ってトリエルは自分の家に主人公を閉じ込めようとします。
ゲームを進めるためには勿論、トリエルを突破せねばなりません。
しかし、トリエルはなかなか固く、攻撃してもこちらのダメージがなかなか通らない上に向こうの攻撃が強く、こっちはあっという間に体力を削られてしまいます。
仕方なく、トリエルを倒すためにザコモンスター狩りを始める主人公(=私)。
「トリエル殺したくないけど、殺さずに突破するにはどうしたらいいのかなぁ?」
悩み、リアルに数カ月間このゲームを放置した後、トリエルの攻略情報(=ネタバレ)を見てプレイを再会する事を決意。
攻略情報のおかげでトリエルを殺さずに突破すると、あのフラウィーが現れ「でもお前は既にザコモンスター殺したんだよな」的な嫌味を言って退場します。嫌な奴だ(^_^;)
ちなみに、攻略情報無しだと停戦の方法が分からず、トリエルを殺してしまったというプレイヤーもいるようです。…まぁ、普通はそうなるわな…。
平和主義の私はその後はモンスターを殺さず、ボス戦などで行き詰まると攻略情報を見てゲームを攻略しました。
中盤くらいまではLv3のまま頑張ってプレイしておりましたが、「モンスターを殺さなくても一周目の結末は決まっている」という情報を得たのと、自分のプレイが下手でなかなかボスに勝てなかった事などがあり、ボスはともかく出て来たザコモンスターは全て狩ることを決意(^_^;)
こっちはなるべく相手を殺さないプレイを心がけているにも関わらず、モンスター達は本気で主人公を殺しに掛かって来ます。戦闘(弾幕シューティング)で逃げ回りながら停戦の道を探し、失敗すると一方的に撃ち殺されるのはゲームとはいえなかなかストレスが溜まります。
…そう、このゲームは「ハートフル」どころか、「ハートをフルボッコ」にされるゲームでした😂(比喩ではなく、文字通りの意味で)
もう平和主義とか知るか! ボスはともかくザコモンスターは皆殺しじゃ〜‼心優しいんじゃなかったのか。
逃げ回るのをやめて戦いに興じた時は少なからず爽快感がありました。ええ、間違いなく「スカッと」しましたよ!
…そんなワケで終盤はLVが3から10に上がり、それに合わせて体力も上がり金も増えた為、攻略が大分楽になりました。テペペロ😜(ヘタレプレイは変わらずなので、ボスには初戦で毎回必ず殺されましたが…)
過酷な冒険に慈悲の心を忘れていた為、ラスボス直前に「お前の行動を審判する」とサンズ(本作に登場する骸骨モンスター)から言われた時は、Nルート(通常エンディング)になると分かっていてもギクリとしました(^_^;)
ラスボスのアズゴア王、これがまたいい人…じゃなくてモンスターなんですわ。
結局は戦いになって、回復アイテムが尽きていた事もあり初戦では殺されるものの、コンテニューして再戦すると「あなたに一度殺された」と話す事ができ、そうすると敵同士なのに悲しそうに頷くという…なんとも心優しいモンスターです。私と同じですね!
戦ってアズゴア王の体力を一定量削ると、そのままトドメを刺すか、見逃して停戦するか選べます。心優しい私はもちろん後者を選択しました。
…しかし結果は…。
既にネタバレしてますが、以下、更成るネタバレに注意!
アズゴア王は突然現れたフラウィーに殺されてしまいます。そして…
なんかこんな事になりましたが、攻略情報見てなんとか突破しました。
…というワケで、攻略情報を見ないでのプレイを推奨する方が多いですが、ヘタレの筆者にはそんな余裕も無かった為、盛大にネタバレ(攻略情報を見る)しつつなんとか一周目をクリアしましたとさ。
何かもう色々と自分の人間の本性みたいのが暴かれているような気もしますが、ここにつづった事はまだまだ「序の口」で、このゲームの深淵はむしろここから始まります(次回に続く)
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