UNDERTALE最強にして最高のラスボスの話

注意!

この記事には「UNDERTALE」の重要なネタバレが含まれます。「UNDERTALE」はネタバレせずにプレイした方がよいゲームです。もしあなたがこのゲームを少しでも気になっているorこれからプレイしようと思っている場合は速やかにこの記事を閉じ、ご自身の手で「UNDERTALE」をプレイし、その結末を見届けて下さい。例によってタイトルで半分位ネタバレしているような気もしますが忠告はしたぜ!


Gルートのボス、サンズ戦が「サイアクなひととき」ならば(サンズ自らそう称している)、対極であるPルートのラスボス、アズリエル戦は「最高のひと時」ではないでしょうか。本作の戦闘システムをずっと苦に感じていて、攻略サイトでは「ゲームオーバーになるほど値下げされ、最低1000Gで買えるようになる」と紹介されているテミーアーマー(本作最強の防具アイテム)が750Gで買えるようになるほど殺されまくった筆者が、アズリエル戦だけは楽しめたのだから間違いないです。

いや「お前どんだけヘタなんだよwww」って話なんですけど、私にはちょっと、このゲームの戦闘システムは難し過ぎました(^^;)

そんな「シューティングがどうしようもなく苦手な人向け」の救済措置としてあるのがテミーアーマーなんですが…。今度はそれなしでアズリエルと戦いたいと思って、2度目のPルート攻略に挑戦中です。

サンズもアズリエルも、主人公と見せかけて実はプレイヤーに直接話しかけてくる、なかなかトリッキーなキャラクターです。

サンズはプレイヤーのGルート完遂を阻止して世界を守るために、アズリエルはプレイヤーをゲームの世界に引きとどめて自分と永遠に遊んでもらうために、それぞれ苛烈な攻撃を仕掛けてきます。こう考えると、サンズ=大人、アズリエル=子供という対比でもあるのかもしれませんね。

アズリエルは魔法(正確に言えば地下世界のほぼ全員から強奪したソウル)の力で恐ろしい姿になってはいるものの、その正体というか本性は「人間の親友を求める子供のモンスター」というところがすごくかわいいと思います。

Pルート攻略中は気づかなかったんですけど、大人アズリエルの胸元にあるハートマークはロケットで、charaとお揃いだったんですね。

どんだけcharaのことが好きなんだよ!

…というワケで、charaのことが大好き過ぎる大人アズリエルと、クソ花が突然イケメン魔王に変身して驚きが隠せないフリスクです(笑)

大人アズリエル

ちなみに筆者は、chara=女の子、フリスク=男の子という解釈をしている為、このイラストもそんなイメージで描きました。

根拠=公式か非公式か知らんけど10歳前後の子供であるcharaの一人称が私であること、生きてるのか死んでるのか分からない表情のフリスクとは対照的に目がぱっちりしていて頬がピンクなのはお化粧をしているから(だと筆者は思っている)。また、いわゆる二次創作で散見される、腕力ではなくナイフを頼りに戦う姿が悪い意味で女子っぽく見えるところ等です。

非公式日本語版だと、大人アズリエルの言い回しは一人称が「ボク」で二人称が「キミ」と子供版と変わらず、「姿は大人になっても精神は子供のままなんだ」という感じの翻訳なのに対し、公式日本語版は一人称が「オレ」で二人称が「おまえ」になっており、「主人公を犠牲にして自分の願いを叶えようとしている今のアズリエルは本来の(優しい)彼とは違う存在なんだ」という事が強調された感じの翻訳になっており、主人公が救いの手を差し伸べたことでアズリエルがじょじょに自分本来の感情(=優しさ)を取り戻していくことが感じられるようになっています。(もちろん、「子供っぽさ」を強調した非公式版もいいと思います)

…そこはよかったのですが…。

公式日本語版、どうして「SAVE」コマンドを「ふっかつ」コマンドにしてしまったんだー‼

他の人も言ってたけど、そこはダサい、ダサ過ぎるよ‼

そこは無理に翻訳せず、非公式版と同じように原文ママ「SAVE」でよかったんだよ‼(ゲームデータのSAVEと友達を救うSAVEをかけた伝説的演出が台無し…(T_T))

メタトン登場時のセリフ「Ohhhh! Yess!!」は原文ママなのに、どうしてそこを変えてしまったんだ…!

確かに分かりやすいけど、(以下同文)

※ちなみに筆者がプレイしたのは公式日本語版です。非公式日本語版は動画で見ました。

ふっかつSAVEコマンドのおかげで、クソ花ことアズリエルとフリスクが和解した時は感動的でした。…しかし、いや、だからこそアズリエルが地上には行かず、また元の花に戻ってしまう為地下の世界にとどまるという事にショックを受けました(地下世界=死者の世界の暗喩でもあるのかなと思いました)。

キミもフリスクや他のモンスター達と一緒に外の世界へ行こうよ~!(T_T) じゃないと、フリスクが救いの手を差し伸べた意味がないというか、他者のためなら自己犠牲をもいとわぬアズリエルが自身の優しさを取り戻したが故に、結局彼が最後まで、みんなのために犠牲になってしまったのは皮肉なような気もします(^^;)

UNDERTALEは「誰かの願いを叶えるためには、他の誰かが犠牲にならなければならない」を地でいくシビアなストーリーで、地下に落ちた主人公が地上へ出るために、どのルートへ進んでも必ずだれかが犠牲になってしまいます。なんか、このゲームで一番悪いヤツが主人公の様な気がしてきました。

クリア後にスタート地点まで戻ったところにいるアズリエルは「ボクを地上に連れてくのは絶対ムリだからね!」とフリスクに語るらしいのですが…。現状人間の魂が7つ分あれば今すぐにでも復活できるのだから「ムリ」とか言うな!

いやまぁ、不殺を貫き、全てのモンスター達と友達になった心優しいフリスクならば、アズリエルのことも放ってはおかないだろう、彼の事はきっとアルフィー博士に相談して、エンディング直後はムリでも、いずれはアズリエルもフリスクや他のモンスター達と一緒に地上で暮らせる日がやって来るだろう…と思いたいです(^^;)

(余談ですが、アズリエルの「他者の魂(要するに生贄)で復活する」という設定、すっごく魔王っぽくて好き設定上は神らしいけど。Gルートでは強ボスとして覚醒するサンズやアンダインも、Pルートではアズリエル復活のための生贄要員というところがまた、面白いですね。ガスターブラスターどこ行った?^^;

前回のUNDERTALE考察記事ではボロクソに叩いてしまったcharaについてですが、こちらのnote(外部リンク)で紹介されている動画を見て少しだけ考えが変わった…かもしれません。(このnoteの感想記事も面白かったです)

ゲーム中で明かされた、彼女(筆者はcharaを女の子だと思っています)が義父であるアズゴアの食中毒を笑っていたのは、彼の不幸を楽しんでいたからではなく、悲しみを誤魔化すためだったそうです。

彼女に限らず、絶望的な死の間際に「この世界は生き残るのだ!」と笑みを浮かべるアンダイン、悲しみのあまり笑いが止まらないメタトンなど、UNDERTALEの住人たちは悲しみを笑いで軽減するとの事でした。メタトンは確実に皮肉で言ってますが。

メタトン「かなしみのあまり笑いが止まらないわ!」

私も悲しいことがあったら笑って軽減しよう…と思いました。もっとも、笑っていると「うるせぇ‼」と怒鳴る人が身近にいるのが困りものです。…これも笑って癒すべきでしょうか。ははは。

動画URL:http://www.nicovideo.jp/watch/sm29713926

邪悪な姿の大人版とは対照的に、かわいらしい姿のこどもアズリエル。本当に同一人物ですか? このギャップが彼の魅力の1つでもあります。

こどもアズリエル「

死後もずっと親友であるcharaの事を思い続けていました。こんないい子と私が友達になりたいわ。

…もっとも彼は列記としたアメリカ人(ヤギのモンスター)なので、彼と友達になりたければ英語を話せるようになる必要があるかもしれません。I can’t speak English orz.

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