翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて感想

✕翔んで埼玉
◯翔んで滋賀

アカデミー賞も受賞した史上最強の茶番劇第2段!

前作より更にスケールアップ!

…なんですけど、筆者は前作の方が好きです。

前作はタイトル通り「埼玉県ネタ」が豊富で、埼玉県民として思わず「ニヤリ」とできるご当地ムービーだったのですが、今作の舞台はほとんど滋賀県になってしまい、埼玉県民としては馴染みの薄い話が多く、没入感が下がってしまいました。

今回は大阪が「白い粉」を使って日本を大阪の植民地にしようとしているからそれを阻止するために戦うという話(なんじゃそりゃ)です。

「白い粉」というのは、もちろん「小麦粉」の事なんですけど、どうにも麻薬を連想してしまい、笑い切れなかったというのもあります(^_^;)

また、新キャラの桔梗が準主役的な立ち位置で登場するため、前作の主人公だった百美の出番があまりなかったのも残念でした。

前作だと「千葉解放戦線」のリーダーだった阿久津さんが、序盤に衣装だけ出てきて「阿久津はどうした?」と聞く麗に、とりまきの女性二人がただ悲しそうな顔をして佇んでいたので「彼に何かあって、後半で出てくるのかな?」と思っていたら全く出てこないまま終了。

あとで調べたら阿久津役だった俳優さんが大麻所持で捕まってしまったそうで、彼が出てこなかったのはストーリー上の理由ではなく、現実の問題だと知って少し残念に思いました(それだけ芸能界が大変ということなのでしょうが…)

もし第三弾があるなら、阿久津さんにも出て来てほしいところです。

あとはやっぱり、この手の「不条理ギャグネタ」は最初のインパクトこそ強烈なものの、二度目以降は飽きていきますね💧

そんな感じでいまひとつ乗れなかった本作ですが、最後に行田に◯◯◯があるという話には驚きました。埼玉県民なのに知りませんでした🤣

行田◯◯◯の存在を知っているかいないかで本作の評価は変わるかもしれません。

「翔んで埼玉」はひどい映画なのか?

この記事を書く前に、前作も含めて他の方の感想記事も読んでみたのですが、中には「ディスられているのに喜ぶなんておかしい! こんなものを見て喜ぶのはうんたらかんたら」と大真面目に説教されている方もいらっしゃいました。

う〜ん…。

一埼玉県民の筆者としては、「別に怒らなくても良くない?」といのが率直な感想です。

この映画はあくまで「下げて上げる」タイプの映画で、作中で埼玉県民がディスられている描写も出てくるけれども、最後にはそれ以上に埼玉を持ち上げてくれていますし、制作側は本気で埼玉県民をディスっているわけではなく、むしろ埼玉県民に細心の注意と最上の敬意を払った上で映画を上映してくれていると思います。

筆者含めてこの映画を楽しんだ埼玉県民の多くは「自分達の住む県がディスられているから喜んだ」のではなく、「自分達の住む県が映画の舞台になって、埼玉県民達が主役という設定になった事を喜んだ」のだと思います。

しかし、「細心の注意を払おうが最上の敬意を払おうが、最後にはちゃんと持ち上げようが、土地ネタでディスるだけで許せん!」という方は本作を見ない方がいいと思います。

12/18 追記:百美役:二階堂ふみが本作に寄せたコメントが正解だと思います。つまり、「本作が差別や迫害を描くのは、それ自体が目的ではなく、差別や迫害はくだらないということを伝えるための手段」だということです。

差別や迫害は滑稽でくだらないということを物語で表現するためにはまず、「差別や迫害」そのものを描かないと話がはじまりません。

悪役が悪さをしないとヒーローの活躍が描けないのと一緒です。そこを勘違いした一部の人達が本作を叩いているだけだと思います。

12/23追記:しかし、私も埼玉ディスりネタは自虐なので笑い飛ばすことができましたが、「琵琶湖より愛をこめて」で描かれた「滋賀県民はゲジゲジと呼ばれいる」発言や「京都人の本音は発言した言葉とは違う」というネタは他虐になるせいか全く笑えず、不快感をうっすら感じたので、もしかしたら前作の埼玉ディスりを見て不快に感じた方も同じ気持ちだったのかもしれないと思いました。

浦和に行ったらこんなものが…!

埼玉県民のボスヅラするところが「さすが浦和」って感じですね(^^;)

ポスターのすぐ下には机があり、床の上には「しらこばと付き」の草加せんべいをイメージしたと思われるシールが貼られていました。

埼玉県民なので、もちろん踏まずに帰ったでござるよ🤣

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