マギレコをプレイしたらギャルゲーだけど女の私でも楽しめた件
「魔法少女まどか☆マギカ」を原作とする魔法少女育成RPG…それが「マギアレコード」です。
以前、このブログでも本家「まどマギ」や「マギレコ」アニメの感想文を書きましたが、ゲームの「マギレコ」は「ギャルゲーでしょ、さすがにプレイしたいと思わないわw」…とずっと思っていたのですが、youtubeでマギレコの動画を見て興味を持ったのでプレイしてみました。
現在私が他に遊んでいるソシャゲは「ぷよクエ」だけなので、「ぷよクエ」と比較しつつゲーム「マギレコ」の良かったところ、残念なところをつづります。
良かった点
- 世界観が遵守されている
- ストーリー・バトル演出が凝っている
残念だった点
- 主人公とマギウスの翼の対立軸が見えない
- ゲームの仕様が色々説明不足で分かり辛い
良かった点
1.世界観が遵守されている
といっても、さすがに原作ほどダークではなく、さすがに大胆なアレンジを加えられてはいますが(^^;)
なんと言っても、目玉は「ドッペル」ですね! 原作だと、魔法少女たちはいずれ魔女(自分達が倒していた本作に登場する化け物)になってしまう運命だったのですが、マギレコでは「魔女になる代わりに自分の心の闇(ドッペル)を必殺技として行使できる」という事になっており、この「ドッペル」こそがゲームシステムのみならず、ストーリーでも重大な「秘密」として登場します。
アニメ版「マギレコ」のレビューをAmazonで見るに、この「ドッペル」について不満を抱く方もいるようです。
原作ではヒロインであるまどかが自身の命を犠牲にする事で魔法少女たちは魔女になる前に消滅するという形で救済される事になったのですが、マギレコでは別の少女が魔法少女たちを「ドッペル」にする事で魔女化の運命から救おうとしているので、その事に対し「まどかより凄い奴とは思えない」と。
その気持ちは少し分からないでもないですが、しかし、マギレコではまどかに取って替わろうとする勢力(マギウスの翼)が彼女と同じ「魔法少女」である分、まだいいと思います(^^;)
…というのも、現在のぷよシリーズはマギレコで例えていうなら、「キュウべぇと契約していない、魔法少女ですらない一般人が主人公でまどかや他の魔法少女たちより最強的に描かれている」からです。
「え、そんなバカなwww」と思うかもしれませんが、マジで「そんなバカな」事がまかり通っているのが現在のぷよシリーズです。
そんな感じで、「マギレコ」のアレンジは「これはこれでアリ」だと思いますし、原作の世界観は遵守されていると私は思います。
ドッペルシステムを作った少女は「天才」という設定であり、自分が天才であることを鼻にかけている感じはするのですが、本当に頭が良さそうにセリフをしゃべるのには好感が持てます。設定だけは頭脳明晰のどこかの狂人さんも見習って欲しい…。
また、マギレコにもバトルがあり、メタ的には「他のプレイヤーが育てた魔法少女のパーティと戦う」事になっているのですが、ストーリー上は「魔女が生み出した偽物と戦かう」という設定になっています。こういう、世界観に配慮したストーリーが作れるのは本当に素晴らしいと思います! 「え、それって当たり前じゃないの?」と思うかもしれませんが、マジでその「当たり前の事」ができていないのが現在の(以下略)
とは言え、マギレコのストーリーに全く問題ないかと言えば、残念ながらそんな事はなく、これはこれで問題も抱えているとは思います。それは何かというと「ドッペルシステムを生み出したマギウスの翼と、主人公達との対立軸が不鮮明」という事です。詳しくは後述します。
さて、アニメを見ている時点では全く印象に残らなかったものの、ゲームをプレイしていて好きになったのがこの子(由比鶴乃)です↓
元気いっぱいの中華系女子で「ちょっぴりおバカ!?」なところが「ぷよシリーズのドラコに似ているなー」と思ったのと、一見底抜けに明るい様に見える彼女にも闇の姿である「ドッペル」が設定されているのが面白いと思ったので一気に☆5(最高レアリティ)まで育ててしまいました。ただし、ドッペルを使うためには条件を満たす必要があり、彼女のドッペルはまだ解放できていませんが…。
2、ストーリー、バトル演出が凝っている
メインストーリーはフルボイスで、画面に大きく表示されたキャラクター達が表情豊かかつ、身体の動きも何パターンか用意されています。ぷよクエは立ち絵による紙芝居風の演出なので、ここはマギレコの方が見応えがあると思います。
戦闘ではど派手な演出による魔法の応酬が楽しく、「マギア(必殺技)」や「ドッペル」を放てた時は爽快感抜群です(≧▽≦)
残念だった点
マギウスの翼と主人公の対立軸が不鮮明
これはアニメを見た時から感じていた問題ですね(^^;)
本作では上述の通り「魔法少女は魔女にはならずドッペルになる」という形の救済措置が用意されているのですが、それを生み出した組織と主人公が対立する理由がよく分かりませんでした。
主人公の環いろは自身、「ドッペル」システムのおかげで魔女にはならず助かったというのに。
まぁドッペルシステムを行使するために(?)マギウスの翼も色々悪いことをやらかしてはいるようですが、それでも「主人公と利害は一致しているはずなのになー…」と思います。いろはは彼らの計画がとん挫した結果、自分が魔女になってもいいという事なのでしょうか?(^^;)
…というか、ゲームの目玉とも呼べるシステム(を作った組織)をストーリー上では主人公が否定している、というのもそれはそれでなかなか凄いというか不思議な感じですね(^^;)
まぁ、ストーリーを全部クリアすればその疑問は瓦解するのかもしれませんし、「ドッペルも本質的には魔女と同じ能力で、危険」という事なのかもしれません。
2、ゲームの仕様が色々説明不足で分かり辛い
このゲーム、とにかく遊び方などの説明が乏しいというか「実戦で覚えろ。詳しい攻略情報は攻略サイトで調べろ」と言わんばかりの不親切さだと思いました(^^;)
たとえば最初にバトルページに入った時も、普通なら(?)バトルはどうやったらできるのかとかいう説明があると思うんですけど、全く何も説明がなく、そのまま「バトル」ボタンを押したら何故かパーティに主人公が一人しかいなくて敵の5人パーティ相手にフルボッコされましたorz
…どうやらバトルではクエストとは別にパーティを組む必要があったようです。そうとは知らず、てっきり「クエストと同じパーティで戦える」とばかり思っていたので悲惨な目に。こういう必要最低限のチュートリアルはやって欲しかったです。
本作には「精神強化」という、レベル上げ以外にキャラクターを強化する要素があるのですが、これも最初にこの画面に入った時に説明は一切ありませんでした(^^;)
ぷよクエにも似たようなシステムがあり、それは一本道で分かりやすいのですがマギレコの画面は…
迷路かよ!(ノД`)・゜・。
最初見た時に「ギョッ」として速攻で「戻る」ボタンを押しました。細かすぎて見づらい…。慣れるまでしばらく迷い込んでは即脱出を繰り返していました。
しかもこれ、全部で100マスあるのに対して解放できる能力が全部で60しかないらしく、それも攻略動画を見て初めて知りました(^^;)確かに画面右下をよく見ると、分数らしき数字の分母に60と書いてありますし、「?」ボタンを押すとカンタンな説明は読めるのですが、チュートリアルはやっぱり欲しかったですね…。
また、能力を解放をやり直したい場合にはゲーム内のショップで専用のアイテム(原点の器)を買う必要があるのですが…。
まさかの完全有償! しかも一部ではなく、全部やり直しというのが途方もなく面倒くさいと思います。ぷよクエでも能力強化やり直しのシステムはありますが、一部のみ対象ですし、やり直しに必要な対価も有償・無償問わず石を1つ消費で済むので、この点は「ぷよクエ」の方が親切というか、遊び易い設定だなと思います。
終わりに
そんな感じで、最初はとにかく遊び辛かったのですが、遊び方がだんだん分かって来るといっきにハマりました。マギレコの魅力は原作同様、一見コミカルでかわいいキャラクター達とは裏腹に、ダークでシビアな魔法の世界観・ストーリーだと思います。
ダークでありつつも原作ほど重苦しい内容ではなく、アレンジされて気軽に遊びやすくなったと思います。
ストーリーには多少疑問もありますが、「まどマギ」の魅力は健在で、魔法を使ったど派手なバトルがとにかく面白いです。「ギャルゲー」だとあなどっていましたが(確かにそういう部分もありますが)女の私でも十分に楽しめました。
…と言うワケで(マギレコの女性ユーザーって私以外にも普通にいそうではありますが)まどマギが好きなら「マギレコ」ゲームは男女問わずオススメですという話でした。
※本記事の画像はすべて@Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
こんにちは、マギアレコード初期からプレイしている者です。
いろは達がマギウスを否定しているのはマギウス操るウワサが一般人を巻き込んでいるからというのが大きいですよ。
アニメ版は特にその辺の描写が少なかったのでアニメから入ると対立に違和感があるのかもですね。
KEIさんこんにちは。
マギアレコードを初期からプレイされている方からコメントを頂けて嬉しいです。
>一般人を巻き込むから
いろは達がマギウスを否定している理由はそういう事だったんですね。確かにアニメだけだとその辺がかなり分かり辛かったです。ゲームの方のマギレコも、筆者はまだ第一部第八章の途中で、マギウスたちがいよいよ本格的にいろは達に宣戦布告して来たところです。
今後のストーリーを楽しみたいと思います。