映画スーパーマリオブラザーズ感想

ハードルを上げすぎたかもしれねぇ・・・

誰もが一度は遊んだであろう「スーパーマリオブラザーズ」がついに映画化!

子供の頃、夢中でマリオで遊んだ筆者ももちろん見てきました。

マリオの映画作品として素晴らしい内容で、マリオのゲームを夢中で遊んだ事がある人は絶対に映画館で見た方がいいと思います。映画館の大音響でゲームのBGMが聞こえてくるだけでテンションが上がります。

海外の批評家からは酷評されているそうですが、本作はあくまで「マリオが好きな子供やファミリー向け、あるいはゲーマー向けのアクション映画」であり、ストーリーは薄味なので、マリオの事をよく知らない大人の批評家が見たら。そりゃ面白くないかもな、という印象でした。

引用元:https://www.techno-edge.net/article/2022/10/07/352.html

どうせなら後30年早く作って欲しかったなァ・・・と思ったら、そういえば、30年前にもマリオの映画ありましたね。

引用元:amazon

筆者は子供の頃、地上派で一度だけ放送されているのを見たことがあります。「マリオの映画」だと言うから見ていてのに「ゲームと全然違うし、なんか怖い!?」と思っていた思い出。あれはあれで面白かったような気もするのですが、なんか黒歴史扱いされてますよね。

今回は見た目もゲームに忠実なアニメ映画で、ゲーム同様、世界的な大ヒット!

・・・ということで前評判があまりにも高かったためか、自分の中で無意識にハードルを上げすぎたのか、見終わった後、「面白かったけど、かゆいところに手が届かなかった部分もあったかなぁ・・・」とやや残念な感じもある作品でした。

以下、ネタバレを含むので、本作を見てからの閲覧をオススメします。

クッパがいいキャラしてた。

ペンギン王国を襲ってスーパースターを手に入れたクッパ、「我が輩が最強の亀になったー!」と叫びます。

自分が亀だって自覚はあるのか(笑)。それは別にいいのですが、この台詞だとちょっと「亀の中でしか最強じゃない」みたいな風に聞こえなくもないんで、「我が輩が最強の大魔王だー!」くらい大見得を切っても良かったような気もします。

クッパといえば、ピーチ姫をさらう、というのが定番のムーヴですが、映画だと「さらう」ことが目的ではなく「結婚する」ことが目的になっていたので、彼女に執着する理由がゲームより明白になっていたのが良かったです。(ただし、クッパがいつどこでピーチ姫のことを知ったのかの描写が映画にはなかったので、そこを描いて欲しかった・・・と、一緒に見に行った相方は言っていました)。

クッパがこの映画で一番いいキャラをしていたと思います。ピーチ姫との結婚を夢見ながらピアノをひいてポエムを披露・・・というかわいらしい一面と、ペンギン王国を滅ぼしたり、捕らえた人質たちを結婚式の生け贄にしようとしていたりと、大魔王らしい凶悪な一面の両立ができていたのが面白かったですね。

カメックがクッパの手下として色々な魔法を駆使していたのも、かつてカメックに苦しめられた一プレイヤーとして見ていてテンションがあがりました。

運悪くクッパ城に迷い込んでしまったルイージの前に立ちはだかるカロンの描写も完全にホラーで「ルイージマンション」っぽさが出ていたのが面白かったです。

・・・ただ、欲を言えば、「スーパーマリオブラザーズ3」が本シリーズで一番好きな筆者としては、子クッパ七人衆が出てこなかったのが少し残念かもしれません(七人もメインとなる手下を出したら確実に90分の尺に収まらなくなるので仕方がないとは思いますが・・・)

あと、元々のゲームの仕様なので仕方ないとは思うのですが、せっかく手に入れたスーパースターをマリオたちに利用されるだけで、クッパ自身が使ってパワーアップする描写がないのは少し残念でした。

そんなわけで、残念に思うところもなくはないけど、クッパ軍団の描写はほぼ満点でした。

ピーチ姫強すぎじゃね!?

ピーチ姫は良くも悪くも強すぎました。ワイの知っているピーチとちゃう。マリオ本編というより、スマブラよりの戦うピーチ姫なのかも。もうこれ、さらわれても一人で帰って来られるやろ・・・。

映画見ながらふと「なんでキノコ王国の姫の名前が『ピーチ』なんだろ? キノコ1ミリも関係ないやん」と思っていたらピーチ姫は子供の頃に何故かキノコ王国に迷い込んでしまい、それ以来、キノピオたちから姫として扱われていると本映画では描かれていました。つまり元々外部からやってきた存在だからキノコとは無関係のピーチ(桃)が姫なんてやっていると説明されたわけです。そこは良かったのですが、ピーチ姫が結局どこから、何故キノコ王国に来たのか最後まで明かされなかったのが少し残念でした。

ドンキーコングも好きだけど・・・その分映画の尺を取られたのはつらい

はじめに断っておくと、筆者はコングファミリーの事も、レア社時代の「スーパードンキーコング」シリーズも好きです。なのでこの映画にドンキーコングが出てくると知った時は嬉しかったのですが、マリオ映画なのに、ドンキーやその世界の描写に尺を取られてしまったのはかえってマイナスだったかもしれません・・・。

マリオたちをクランキーのもとに導くのもファンキーコングにしてくれればいいのに、何故か知らないモブコングでしたしね・・・。

コングファミリーと同盟を組むため、マリオとドンキーが戦う場面は良かったです。ただ、「ドンキーコング」がもしも映画化した暁にはちゃんと見に来るから、「マリオ」の映画なのだから「ドンキーの世界じゃなくてマリオの世界をもっと見せて欲しかった」というのが本音ですかね・・・。

ドンキーコングとの戦いの後はマリオカートになり、そのままクッパの城へ・・・。

暗くて怖いクッパ城をマリオが頑張って進む場面を映画で見たかったのですが、そこが叶わなかったのは残念です。

配管工のマリオ

マリオとルイージが「配管工」だという設定は知っていましたが、それを映画で見られたのは面白くもあり、退屈でもあり。配管工として働く描写も決して悪いわけではなかったのですが、それよりも、やっぱり冒険する彼らが見たかったんだと思います。

タヌキスーツを来て空を飛び続ける場面もあったのですが、「空をずっと飛んでいられるのはタヌキスーツじゃなくて、『パタパタの羽』で変身した『しっぽマリオ』の方だよね」とか、細かい部分の齟齬も微妙に気になってしまいました(^_^;)。タヌキスーツなら地蔵に変身したり途中で落ち足りして欲しかったのですが、空を飛んでいただけでそういう描写がなかったのも少しモノ足らなかったです。

まとめ

そんなわけで今回の映画、「マリオの世界を再現したアクション映画」としては満点なのですが、「冒険ストーリー」という観点で見るとやや小規模でモノ足らない感じがあったのも否めないんですよね・・・。

ゲームのお約束ではあるのですが、ハテナブロックから都合の良いパワーアップアイテムがポンポンと飛び出して来るのも映画のストーリーとしてはやや微妙に感じる部分もありました。

子供のころ、「スーパーマリオブラザーズ3」をプレイしたときの衝撃や楽しさは超えられなかったと言いますか。

ただ、最後には続編を匂わせる描写もあったので、次回作では冒険の規模をパワーアップさせて欲しい所存です。

5/7追記:私としてはいわゆる「みんなのトラウマ」としてネットでネタにされるような「怖いマリオ」を見たかったんだと思います。ほら、マリオシリーズに出てくるクッパ城やその周辺やそこに出てくる敵キャラ達ってメッチャ怖いじゃないですか。その恐怖を乗り越えてクッパを倒すマリオが見たかったんだと思います。

次回は「黒い任天堂、ついに映画でも本性を現す!?」と話題になるほど怖いマリオを見てみたいですねー。

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