えんとつ町のプペルネタバレ感想

良い意味でも悪い意味でも話題になった映画「えんとつ町のプペル」がAmazonプライム対象になったので見てみました!

プペル

原作は西野亮廣による同名絵本で、こちらは70万部を超えるベストセラーになっており、映画の製作総指揮も西野氏が手掛けたそうです。とにかく絵が綺麗なので一見の価値あり。

ストーリーは、タイトル通り、煙突から出る煙によって空を封鎖された町に住む少年ルビッチが、ゴミ人間のプペルとともに空に星を取り戻すべく奮闘するというものです。…どうして主人公の名前を「プペル」にしなかったのしょうね? もしかしたら、主人公はルビッチではなくプペルの方だったのかもしれません(以下ネタバレ有)

…というのも、プペルの正体は、ルビッチのお父さん(作中にて死亡)の残留思念的なものであるらしいのですが、クライマックスにおけるお父さんのポエムが長すぎ&うるさ過ぎだったんですよね。

一言、二言ならともかく、「こう感じて欲しい!」というのをしゃべり過ぎてゴリ押し感が凄い…。

本作に対して「始終作者の顔がつきまとっていてうざい」と感じた方もいたようなのですが、筆者は西野氏の事はあまり詳しくないのでほとんどそうは思わなかったのですが、クライマックスだけはその言葉の意味が分かりました(^^;)

オタキングこと岡田斗司夫氏から「プペルは感動ポルノ」と称されてしまう理由はここにあるのだろうなと思います。(もっとも岡田氏自身はプペルを見ていないようですが^^;)

煙突から排出される煙によって空が覆われた閉鎖的な世界、というのは「ぷよクエ」に登場する蒸気都市の世界観と通じるものがあり、そこは少し面白かったです。また、「人々が貨幣の奴隷になっている」というのも現代社会を風刺しているようで面白かったです。

ただ、町の支配者たちは中央銀行による貨幣制度から逃れるために町を閉鎖し、空を煙で覆ったというのに、最終的にルビッチが空に星を戻す(=煙を吹き飛ばしたら中央銀行に見つかり、貨幣制度により支配される社会が訪れる)はずなのにそこら辺の問題が最後まで投げっぱだったのは残念ですね(^^;)

支配者たちは理想を求めて閉鎖的な社会を創ったはずなのに、結局は「開放的な世界を求めて中央銀行の貨幣による支配社会に甘んじた」ということなのでしょうか?

そんなワケで「プペル」について「つまらない」とか「気持ち悪い」とか感じた方も多いようなのですが、これだけは言わせてくれ。

「プペル」のストーリーには問題点も色々あるけど、「パラノーマン」とかいう、最凶最低の極悪シナリオ映画に比べればはるかに良心的な映画だから!

パラノーマンはアメリカ製の3Dストップモーション映画です。この映画は子供向けなのでいじめっこといじめられっ子が出て来ます。それ自体は問題ないことです。

問題なのは、主人公は「いじめられっ子」という設定なのに、彼のセリフやスト―リーはひたすらいじめる側の視点で描かれていることです。

「つまらない」とかいう次元の話ではなく、非常に胸糞悪い内容なのです。…というのも魔女裁判(もちろん冤罪)で殺された少女が死後に自分を死に追い詰めた人間(大人)たちを祟り続けているんですけど、こともあろうにそれを、祟られている側(つまり加害者)が自分たちでは被害者に一切謝罪をせずに、主人公に止めさせに行くんですよね。一応、自分たちが悪いことをした自覚が1ミリ位はあったようですが、言い訳ばかりしていて謝罪の言葉が一切ないのが見ていて非常に不快でした。

主人公も主人公で被害者に寄り添うのではなく、いきなり「卑怯だ」とか説教しはじめますしね…。

例えて言うのなら犯罪者が「おれは悪くない。悪いのは被害者の方だ!」と自身の犯罪を正当化し、被害者の抗議を口封じするのを見ているかのような心地でした。

この脚本家(とこの脚本を楽しめる人)は絶対子供の頃はいじめる側の人間であり、現在もそれを反省せずに生きているのだろうなということが窺い知れる内容でした。

祟りを止めて欲しいのなら自分たちで謝りに行け、「こんな邪悪なゴミ映画作るな!」と言いたい。

それに比べたらストーリーに穴があってもゴリ押し展開でも「どんなに周りからバカにされても自分の夢を信じよう!」と前向きなメッセージを発した「プペル」は遥かに良心的だと思うワケです。まぁ、パラノーマンと比べる方が間違っているのかもしれませんが…。

最後にプペルがお父さんとして蘇る…のではなく、ルビッチの目標達成を見届けて安堵したかのように成仏する展開も良かったです。

※もっとも「プペル」には前売り券の発売の仕方にも問題があったようです。あくまで映画の内容だけで評価すれば「パラノーマン」よりはるかに良心的という意味です。

さて、自分も創作活動をしているわけですが「プペル」を見て「自分の作品が作者のごり押し」と言われないよう気を付けよう…と思いました。

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※Amazonプライム対象作品は定期的に入れ替わります。プライム対象作品か否かはご自身でご確認ください。

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