映画×××HOLICネタバレ感想

酷評されがちな「×××HOLIC(以下、ホリック)」の実写映画ですが、筆者的には「あの世界と裕子さんを美しい実写映像で見せてくれた」というだけで満足でした。

画像引用元:amazon

ホリックの原作漫画は主人公の四月一日(わたぬき)がミステリアスな美女・裕子さんの代わりに店主になった「ホリック・継」までは全巻読了済みで、その後連載が再開された「ホリック・戻」は最初の3巻くらいまでは読んだものの、「やっていることが以前と同じじゃねーか!」と思って読むのをやめました(^_^;)

今から思えば四月一日が店主になったところで物語を完結させておけば綺麗な終わり方だったのかもしれません。

色々事情はあるのでしょうが、「物語を終わるべき所で終わらせることができなかった」というのが本作の残念なところです。

原作の方に話がそれてしまいましたが、映画のストーリーは原作を読んでいても意味不明な内容でした。

しかし、良かったと思うところが2つあって、それはヒロインであり、四月一日が恋している相手でもあるひまわりちゃんが不幸体質になった理由について、原作では「とくに深い理由はないけど、理不尽にも(≒偶然)その様な星の下に生まれてしまったから」という風に語られていました。この「何故か不幸を呼び寄せてしまうひまわりちゃんの謎」はホリックの物語における重要な要素の一つだったのですが、それを「たまたまです」と語ってしまった点は「この世に偶然はなく、全ては必然である」とする本作の窮屈な独特な世界観とは絶妙にミスマッチで、いまひとつ説得力のないものでした。

映画ではそれを「ひまわりちゃんの母親と、その母親の代でひまわりちゃんの分の幸運も使い切ってしまったから」という設定に変えていたのは良かった思います。「全ては必然」と語るなら「不幸を呼び寄せてしまうのは、たまたまそのような運命を背負って生まれてしまったから」とするよりは「親と祖父母の代で幸運を使い切ってしまったから」と語る方が「必然」に思えて説得力があると思いました。

良かった点の2つ目は、裕子さんの後を継ぎ、四月一日が店主になったところで終わったところです。先述の通り、原作は人気故なのかダラダラと連載を長く続け過ぎてしまった感があるので、キリの良いところでスパッと終わったのは気持ち良かったと思います。

そんなワケで映画ホリック、映像は綺麗だし、原作を改善して良くなった部分もあったと筆者は思うのですが、筆者以外の原作ファンからは不満の声がチラホラあるので「原作が好きならば絶対に見るべき!」…と、言い切れないのが残念なところではあります。

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