伝説の問題作?「シャイニング」感想

1980年に公開された「シャイニング」はスティーブン・キングの小説が原作の映画で、「ホラー映画の金字塔」と称させる程周囲からの評判は良かったものの、スタンリー・キューブリック監督の内容改変により原作とは別物と化した事で原作者からは不評だったという曰く付きの作品です。

まさに「傑作と迷作は紙一重」とでも言ったところでしょうか。

そんな本作がアマプラに来たので見てみました。

シャイニングあらすじ

冬の間は閉鎖されているホテルの管理人の職を得た作家志望の男。妻、そして不思議な能力「シャイニング」を持つ息子と共に、彼はホテルに住み始める。そこで彼らは次々に奇妙な現象を体験。やがてそこに漂う邪気に飲み込まれていく。

なるほど、屋敷の両壁から血が吹き出して血の海になったり、全裸の美女とキスしたと思いきやそこにいたのは身体の腐敗した老婆(勿論全裸)だったり、父親がワケも分からず斧を振り回して母子を惨殺しようとしたり、そんな父親に包丁を切りつけたりする母親など、「怖い映像」は目白押しです。

…でも、怖さより「どうしてこうなったのかよく分からないな」という気持ちの方が勝ってしまい、やや退屈な映画でした(^_^;)

ネットでは「怖い」と評されている左右対象の部屋に佇むこれまた左右対象の双子の画面も、鏡の国のアリスのような印象で、奇妙さや不思議さこそあれ、怖さはあまり感じませんでした。

言う程「怖い」ですか?(汗)

出典:https://www.cinematoday.jp/news/N0115458

「とにかく怖い映像で観客を怖がらせよう」という趣向の映画でストーリー性がすっぽ抜けており、そこが原作者の不満を買ったのだろう…という事は分かりました。

しかし、後年原作者自らが制作の指揮をとったテレビドラマ版「シャイニング」は不評で、皮肉な事に映画版「シャイニング」の評価を上げる要因になったらしいので、小説の映像化というのはなかなか難しいのだなと思います。

映画の舞台となる屋敷には表と裏の2つの世界があり、表の世界は普通の人間界だが、裏の世界は怪奇の世界であり、その狂気に登場人物達はだんだん蝕まれていくのですが、それも映画を見ているだけだとよく分からず、本作の解説サイトを読んでわかりました。

そんなワケで「シャイニング」は「怖いはずなのに怖くない」そんな感じの映画でした。

ホラー映画ではありませんが、この後に見た「パンズラビリンス」の方が余程怖い&面白かったのでその感想も後日載せます。

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